高校3年生の時、父親に中国福建省の物産展示会に連れて行かれ、その規模や活気に感動しました。
帰国後、父の勧めで中国に留学し、2年間の努力で北京語を学び、厦門大学の経済学部国際経済貿易学科に編入した。国際経済貿易学科は留学生も多く、世界各国の友人と学ぶ貴重な経験を得ることができました。
その後、中国を生かした仕事をしたいという思いで三洋産業に入社したのですが、三洋産業の社長はハンドドリップコーヒーに思い入れが強い方で、私がコーヒーにのめり込んだのもこの三洋産業の社長と仲間たちの出会いがきっかけでした。
三洋産業での焙煎の研修中、世界各国からのコーヒー豆には異物が混入していたり、また色や形が異なるなどの特徴があり、次第に産地に興味を持つようになりました。
JICA海外協力隊員のブログを通じて、コーヒー産地への興味が湧き、参加することを決意。コーヒー隊員として参加できることになりルワンダに派遣さたのですが、そこではコーヒーの知識を活かし、栽培支援を行う任務を担いました。
現地の人々との交流を通じて、日本人好みのコーヒーが現地では苦すぎることやいまだに内戦の爪痕が残る現状を経験し、たくさんの感動とさまざまな学びを得ることができました。
残念ながらコロナにより強制帰国を強いられてしまったのですが、逆にそのことが地元でコーヒショップを開くきっかけになったかもしれません。
JICAで語学訓練を通じて得られたことを還元しないといけないという思いから2022年5月に挽き売りコーヒー専門店「クリエイトコーヒーラボ」を開店します。
対面販売を通じて、コーヒー文化や産地についての理解を広める草の根活動を行っています。
また、子ども食堂でのキッズバリスタ体験会や老人ホームでの出張バリスタ、発達障害の子の親御さん向けにはコーヒー教室を提供し、気軽に集まれる居場所を作りたいと考えています。
さらに、大分市立エスペランサ・コレジオでの「美味しいコーヒー」講座や、大分商業高校の商業調査部とのコラボ活動も「グローカル」(地球規模で物事を考えつつ、地域の実情に配慮して行動する)をモットーに今後も広げて行きたいと思います。
「下手だ」と言われたハンドドリップからコーヒーにのめり込むようになり、豆の産地、栽培方法、現地で働く人とその子どもたち、世界の状況を直接見て学びました。そしてたった1杯のコーヒーにさまざまな人の思いと新しい出会いがあることを知りました。
1杯のコーヒーがたくさんの人たちを笑顔にすることができることを私たちは知っています。
私たちの考えるスペシャルティコーヒーは、人と人とを繋げ幸せにする、そんなコーヒーなのです。
「コーヒー1杯から笑顔いっぱいの世界へ」をコンセプトに今日もおいしいコーヒーをお届けします。